電気通信大学 大学院情報理工学研究科 情報・ネットワーク工学専攻 コンピュータサイエンスプログラム

藤田 研究室

可視化を軸に,人とデータのインタラクションについて研究しています.

情報可視化

データを理解し,データを用いてコミュニケーションを行う際,可視化は極めて重要です.情報可視化は,時間や空間,概念や知識といった,多次元・抽象的な情報を対象とする可視化です.古代ギリシアの小石による投票と結果の可視化に見るように,有史以来の営みと言えますが,ヒューマンコンピュータインタラクションやビッグデータの科学における主要課題でもあります.新しい視覚表現と実現方法,情報可視化システムなどに関する研究を行っています.

Human in the Loop AI (人間と計算機が協働するAI)

大規模で複雑なデータから知識を抽出するために,視覚を中心とする人間の知覚,認知能力や洞察力と,計算機の計算能力を組み合わせる枠組みが,可視化分析として研究されてきました.Human in the Loop AIは,AIの精度,信頼性,適応性や,人間の作業効率を向上させるために,同じ枠組みにより,人間とAIの知能を組み合わせます.AIの判断根拠の可視化と効率的なインタラクション,アノテーションインタフェースなどに関する研究を行っています.

空間データの新しい活用手法と処理技術

人やモノの移動軌跡データから,スマホで投稿されるSNSのデータ,各種センサーからのリアルタイムデータまで,実空間と結びついたビッグデータの活用が期待されています.中でも,実世界における位置や場所の情報を含むデータ,すなわち空間データ(地理空間データ)を対象に,その取得・管理・検索・解析・統合・表現に関する研究を行なっています.

研究領域:情報可視化,インタラクティブ・ソフトウェア,地理情報システム(GIS),地図学(Cartography),データ工学

プロジェクト

空間データ・ストーリーテリング

場所についてストーリー形式で伝える

AIの判断根拠可視化による効率的なファイチューニング

AIの誤りを人間が簡単に修正しAIを賢くするツール

タイミングのずれに着目したダンス可視化分析システム

モーションキャプチャによるグループダンス練習支援

階層的経路地図による自転車ナビゲーション

使ううちに道を覚えられるナビゲーション

位置・方向情報付き写真群によるアニメーション生成

少数の写真からストリートビュー

ズームを考慮したエッジバンドリング

大規模ネットワークを読み取りやすく可視化

方向付き点データの近接グラフ構築

多数の「視線」をスムーズに渡り歩く

SNSの発信地・関心地の判別と可視化

どこからどこが語られているのか

ウェブAPIを対象とした空間データ分散収集

SNSから位置情報付きデータを効率良く収集

視線交点のクラスタリングによるホットスポット抽出

多数の「視線」を集める場所を探す

教員情報

藤田秀之

電気通信大学 大学院情報理工学研究科 情報・ネットワーク工学専攻 准教授

経歴,業績等

fujita [at] is.uec.ac.jp
042-443-56173(居室), 042-443-5675(代表)
〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1 電気通信大学 西10号館530号室